土地引渡のタイミングは残代金決済時。当日の服装や、あって良かった持ち物など。

 

土地の引渡は残代金決済時

注文住宅を建てる場合、まず土地を購入する必要があります。土地を購入してから、ハウスメーカーや工務店で家を建ててもらう流れになるからです。

我が家では、工務店で土地探しと注文住宅建設の両方をお願いました。その方がトータル予算を見積もりやすく、失敗も少ないと思ったからです。

その場合、土地は売主（売りに出している持ち主）から購入した上で、建設は工務店に。という流れになりますが、土地の売買契約時には契約書締結と、一部手付金を支払うことが一般的です。実際の土地の引き渡しはローンの審査が正式承認されて住宅ローンが下ろせるようになった状態で、残金決済と同時に引き渡しが行われます。

例えば、土地代金が2,000万円で手付金が100万円必要だったとします。この場合は、土地の売買契約時に、100万円を手持ち現金から支払います。残りの1,900万円については、後日、住宅ローンの金銭消費貸借契約と同時にローンを実行してローンからの支払となることが一般的です。

土地代金の決済はローンを借りた金融機関の応接室で

土地の残代金決済といっても、ローンを実行して振り込めば終わりという軽いものではありません。ローンを借りる金融機関の応接室にて、ローン契約書への記入（これは予め別日程でしておく場合もあります）、ローン実行のための伝票への押印と同時に、目の前で残金が現金で持参され、数えた上で売主側に手渡されます。僕の実際の経験では、一種の儀式のようなものでした。

土地の残代金決済では、誰が来るの？

金融機関の応接室には、以下のメンバーが揃いました。

• 自分（買い主）
• ローンを借りた金融機関の担当者
• 売主の方（個人である場合が多い）
• 売主側の不動産仲介会社の担当者
• 工務店の担当者
• 買い主側の不動産仲介業者の担当者
• 土地の測量士（実際の売買対象となる土地の測量結果の説明）
• 司法書士（登記変更の手続のため）

想像以上に多くの人が応接室に集結しました。笑

僕は普段の仕事で慣れた雰囲気でしたが、奥さんは主婦なのでこんなたくさんのスーツ姿の人に囲まれる経験もなく、緊張していました。

決済時の服装や持ち物は？

決済当日は多くの人が集うものの、基本的には私服で構いません。

僕はその日仕事があったのでスーツで行きましたが、どちらでも問題ない雰囲気でした。ただし、私服で行く場合は少し綺麗目な服装をしていった方が無難です（スウェットとサンダルのような服装は避けましょう）

当日必要だった持ち物は、

• 印鑑（実印、銀行届出印、認印を分けている方は念のためすべて持参しましょう）
• ローン借入先の通帳とキャッシュカード
• 運転免許証などの身分証明書

基本的にこれだけあれば問題ありませんでした。

不安な場合は当日までに工務店か金融機関の担当者へ持ち物のチェックをしておきましょう。

特に印鑑については、銀行届出印が必要です。届出印がどの印鑑かわからない場合は、念のため可能性のある印鑑をすべて持参しておきましょう（仮に間違っていた場合は、押し直しさせて貰えます）。

決済時は何とも言えない空気が流れる？！

土地の契約時も同じですが、初対面の方やあまり会う機会のない方達が金融機関の応接室に一同集結します。会話が好きな方であれば問題ないかもしれませんが、あまり雑談するような話題がない場合には、なんとも言えない空気が流れます。笑

ローンの実行をする際に、ローンの伝票に押印してから、金融機関側で処理するのに長ければ20〜30分かかるようで、その間に必要書類の記入や説明が終わってしまえばすることがなくなります。つまり、雑談をするしかないのです。

ここで売主さんに改めて聞いておきたいことがあれば、聞いておくというのも１つの手ですね。僕は、近隣の人の情報や近くのオススメスポット、その土地ならではの思い出話などを聞いていました。

僕の場合は、土地付き建物を購入し、解体後に注文住宅を建てる段取りだったので、このタイミングで古屋の鍵も頂きました。

何か聞きたいことがあれば、ここでも聞ける機会があるので考えておくのも1つの手ですね。