家を建てようとと考えたときに、まず思いつくのが
どこの業者で家を建てたら良いんだろう?という疑問です。
僕自身も工務店にお願いして家を建てたのですが、当然よかった点もあればイマイチだった点も中にはありました。
嬉しいこと(良かったこと)も恥ずかしくて素直に担当者に伝えられないこともあるでしょう。一方で、この部分イマイチだなぁ〜なんて思っても、なかなか直接担当者に伝える勇気はでないものです。
この記事を読んでいただくことで、家を買う人と工務店の担当者双方に以下のような気づきを与えられると嬉しいです。
今回はそんな注文住宅を工務店で建てた経験から、購入者目線で感じた工務店のメリット・デメリットを紹介したいと思います。
Contents
注文住宅を建てる業者にはどんなところがあるの?
注文住宅を建てる業者で思いつきやすいのが、ハウスメーカーと工務店ではないでしょうか。
実際、積水ハウスや住友林業などの大手ハウスメーカーは非常に人気とブランド力がありますし、地元の工務店で職人さんにオリジナルの家を建ててもらっている方もいるでしょう。
具体的に注文住宅を建てる際に考えられる業者としては、
- パワービルダー
- 大手ハウスメーカー
- 地域工務店
- 設計事務所
の4つが考えられます。
それぞれの業者が特徴や、独自の強みと弱みをもっています。
具体的な比較は別の記事に委ねますが、僕がこの中で選んだ「地域工務店」で注文住宅を建てた経験について書いていきたいと思います。
僕が工務店で注文住宅を建てることになった経緯
僕は注文住宅を建てたいと思う気持ちは持っていましたが、正直はじめから「工務店で注文住宅を建てたい!」と思っていたわけではありません。
工務店で注文住宅を建てることになったのは、無添加住宅のショールームに行ったことがきっかけです。
無添加住宅は「シックハウス保証」をしているぐらい健康住宅を看板にしている業者さんでです。
無添加住宅の特徴としては、
- 壁紙は漆喰(しっくい)
- 屋根は石屋根
- 木は無垢材
- 食べられないものは使わない
といったこだわりをもっている点です。
僕自身は特に、漆喰・石屋根・無垢材の3点セットに魅了されたわけです。
「無添加住宅で家を建てたい」という思いがきっかけで、結果的に提携している地域工務店で家を建てることになったというわけです。
※現在は無添加住宅さんでは直接住宅建設はしておらず(昔はしていたようですが)、代理店として提携先の工務店で無添加住宅をコンセプトにした家を販売しているようです。
もし無添加住宅についてもっと知りたい方は、ほかの記事も読んでいただくか、無添加住宅の公式ホームページをご覧ください。
工務店で注文住宅を建てて感じたメリット
経緯でも書いたとおり、工務店で家を建てることを積極的に選んだわけではないのですが、結果として良い点もたくさんありました。
担当者が地域を大切にしている
地域の工務店の最大の強みであり、大切にしている(気にかけている)ことといえば「口コミ」です。
地元に根付いて活動していることから、口コミで悪評がたってしまえば商売が成り立たなくなってしまいます。
また、全国展開や世界展開しているような大手ハウスメーカーと違って、その地域で愛されるような工務店を目指して選ばれる努力をしているのが工務店の特徴です。
裏を返せば、地域工務店の担当者はその地域での仕事を非常に大切に(丁寧に)する傾向にあります。
不要な広告費がかかっていない
有名なハウスメーカーであれば、当然、テレビCMをはじめ、様々な広告をつかって宣伝しています。その広告宣伝にかかった膨大な費用というものは、当然、住宅の価格に上乗せされています。
「ブランド品」を買った場合と同じように、使っている素材自体に違いがなくても「そのブランドの価値」として高く値段が設定されているのです。
一方で、地域の工務店は広告にそこまでお金をかけられません。
値段同じであれば有名なハウスメーカーの方が安心だと考える客層が多いので、広告宣伝費をできるだけ削減して、コストを抑えて良いものを作ることにこだわる工務店も多いです。
結果として、多少値段が高くても、「本当に良いもの」を適正価格で売っていれば良い口コミが広がることが考えられます。
「地域の口コミの力」こそ工務店が一番大切にしているのです。
地域工務店は、広告費を大きくかけていない分、大手ハウスメーカーと違って、値引きに応じないケースも多いです。
「値引きができる=利益が余っている」と考えることもできるので、値引きに応じない工務店が結果として良心的であることも多いのも事実です。
自分だけの設計・外観を作れる
大手のハウスメーカーは、大量生産に対応できるような「規格品」を使っていることが多いです。
「あの外観は、〇〇ハウスっぽいね」なんて会話は、規格品がイメージとして認知されている結果でしょう。
一方で、工務店は「ブランド力」を売っていない分、設計や見た目の違い、素材の良さなどで勝負せざるを得ません。
結果として、あまり他の家とは被らない外観にしやすいのも、工務店の特徴です。
工務店で注文住宅を建てて感じたデメリット
メリットだけではなく、当然デメリットとして感じた部分もありました。
値引きがしづらい
メリットの広告費のところでも触れましたが、工務店の場合「値引き」に応じてくれないケースも多いです。(僕も全く値引きしてもらえませんでした)
極力安く提供してもらえている、と考えればプラスに捉えることもできますが、ここは上手く見極めるしかありません。
値引きがしてもらえないことから、ハウスメーカーと比べて、「お得感」は少ないのかもしれません。
大手に比べて段取りが悪かった
段取りが悪いのは、会社というより人の問題かもしれませんが、僕はこの「段取りの悪さ」を非常に強く感じました。
教育が大手ほど行き届いていないのかもしれませんが、
- ビジネスマナー
- 仕事の進め方
- あとで問題にならないように事前にネゴる
といった基本的な部分が、僕が感じたところでは欠けているように思いました。結果として、後出しで色々と追加の費用がかかると言われたりして、イライラする機会は多かったです。
この点、大手は人数もノウハウも多い分、この点はしっかりしている傾向にあります。
こだわってしまいがち
工務店で家を建てると、決まった規格が少ないことから、良くも悪くも非常に多くの選択肢があります。
結果として、良い家を建てたい気持ちで「必要以上にこだわってしまいがち」というデメリットがあります。
自分自身に「この設備は本当に必要か?」と問いながら家づくりを考えることをオススメします。
「安心感」という点では不安要素あり
多くの人にとって、住宅購入は一生に一度の買い物ですので失敗はしたくありません。
大手のハウスメーカーは長年の経験と実績に裏付けされたノウハウが多くのところで公表されており、安心感があります。
その点、大手に比べて施工件数の少ない工務店は、「安心感」という点では大手ハウスメーカーに勝てないかもしれません。
いかがだったでしょうか?
家の購入を検討している方も工務店の良さを感じてもらえたかもしれません。
一生に何度も家を建てることはないと思いますので、これを機に「どこで家を建てるのか?」を今一度考えてみてはいかがでしょうか?
工務店で注文住宅を建てるメリット
- 地域を大切にしてくれている
- 広告費が大手ほど値段に上乗せされていない
- 自由設計がしやすい
工務店で注文住宅を建てるデメリット
- 値引きをしてくれない
- 段取りの悪い担当者もいる
- こだわり過ぎてしまいがち
- 「安心感」という点では大手に劣る