鉛の水道管(鉛管)が使われている?!
我が家のように、中古住宅を購入した後に、解体して注文住宅を建てる方は多いのではないでしょうか?
古い中古住宅を購入する場合、思いもよらぬ費用が発生する場合がありますが、今回は「鉛の水道管(鉛管)」について紹介したいと思います。
鉛管(えんかん)とは、その名のとおり、鉛(なまり)を使った水道管のことで、昭和に建てられた古い建物の場合、まだ塩化ビニルなども普及していなかった頃では、多くの住宅で「鉛管」が利用されていたそうです。
各自治体(水道局)のホームページなどを確認すると、鉛管が使用されいるかどうかが記載されているケースがあります。
例えば、兵庫県の宝塚市の場合、「昭和54年度までは大半の給水管に鉛製を使用していた」と記載されています。
もちろん、人体への害はない程度に浄化されていると書かれていますが、その一方で、より安心してご利用いただくために朝一番の水道水は飲み水以外にご使用くださいと書かれています。
もちろん、日本の水道水は世界的に見ても衛生的と言われており、世界で比較すると大したことではないのかもしれません。ただ、これから新築の注文住宅を建てようとしているときに「水道管は古い鉛菅です」なんて情報を入れられると変えたくなりますよね普通。
ということで、我が家は迷わず交換することにしました。
古い中古住宅は要注意
我が家は昭和40年代に建築された古屋を購入、解体した上で注文住宅を建設しています。
そのため全く知りませんでしたが、水道管が「鉛菅」だという事実が建築中に発覚しました。
昭和50年代後半からは鉛の危険性などが指摘されて、今では鉛を利用した水道管は使われなくなっているようです。
国は1989年に入って鉛の水道管を禁止する通達を発表しています。
つまり、その後に立てられた住宅であれば基本的に鉛の水道管は使っていないようです(多分)。
この鉛の水道管を交換するには自己負担で費用がかかりますので、古い家を購入する予定の方は少し気をつけておくと良いでしょう。
我が家で必要になった交換工事費用(鉛管改修工事)
実際に、我が家でかかった交換費用を紹介しておきたいと思います。
工事内容 | 金額 |
入水管・継手類 20mm | 13,000円 |
配管工事 | 15,000円 |
アスファルト復旧工事 | 15,000円 |
掘削工事 | 13,000円 |
土砂入替・残土処分費用 | 18,000円 |
諸経費 | 10,000円 |
合計(税抜) | 84,000円 |
※ 金額はわかりやすいように、丸い数字にしています。
今後、中古住宅を購入して解体後に注文住宅を建築される方の参考になれば幸いです。
結構かかるんですよね(諸経費って何やねんってツッコミもありますが)。
みなさんも鉛菅を使った水道管を交換する場合には、(水道管の長さにもよりますが)10万円程度は余分に予算を見ておいた方が良いかもしれませんね。
役所から補助金は出ないのか
この工事に関して一番気になるのは、「役所から補助金は出ないの?」ということだと思います。
結論から言うと、「補助金は出ません」(少なくとも僕のケースでは)。
ですので基本的に自己負担と考えておくのが良いと思います。
役所から補助金が出ない理由としては、「そのまま利用しても問題のない程度のもの」だからだそうです。(お役所対応ですね)
ちょっと暮らしにくい制度だなぁ〜なんて思いましたが仕方ない。これを見てくれている政治家の方(いないでしょうけど)が制度を変えてくれることを期待しています。
- 中古住宅(概ね昭和50年代以前)を購入する際は鉛管に注意
- 水道管が鉛管の場合、交換工事が必要なケースも
- 交換工事は約10万円かかる
- 自治体(国や市)からの補助は基本的に出ない