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家を買ったら必要になる引越しの手続き総まとめ
家を買うと引っ越し(住所変更)手続きから荷物の片付け、近隣への挨拶など、することがたくさんあります。
僕自身も、実際に注文住宅を建てることを決めてから、工事のスケジュール(自宅の引渡日)から逆算してやっておく事が大量にありました。。
今回は、家を購入してから必要になる手続きをまとめておきますので、参考にしていただけますと幸いです。
引越し業者の手配
自宅の工事が進捗してくると、概ね逆算して完工の数ヶ月前頃から工事の完成予定日(引渡予定日)が決まってきます。家の引渡しが終わるとすぐに必要になるのが引越しですので、引越し業者の手配は忘れずに行いましょう。
特に引越しが年末や、入学・卒業シーズンと被ると引越しの値段も上がってきますし、早めの時期に手配しておかないと希望の日程で引越しすることができなくなってしまいます。
僕が引っ越した時期は、引越し屋さんの繁忙期である年の暮れ(12月下旬)でしたので、通常よりも引越し料金が高くなってしまいました(シーズン価格があるようです)。
あとでも説明しますが、引越しが遅れてしまうと、自宅の引渡しが完了しているにも関わらず、引越し前の家と新居の両方で賃料(とローン返済)が発生してしまう恐れがあります。
そのような最悪の事態を避けるためにも、引越しの2〜3ヶ月前から引越し業者へ見積もり依頼をかけた上で、日程と金額を抑えておくことをオススメします。
僕は12月引越予定で、10月頃に引越し屋さんに見積訪問に来てもらった上で、引越し日程も抑えましたが、すでに少しずつ年末付近の休日(土日)は日程が埋まってきているようでした。
ハウスメーカーの方(もしくは工務店の担当者)には、工事の引渡日と引越の希望日をなるべく早い段階で相談して決めておきましょう。
実際、家の工事の工程(進捗)は天候によっても左右されますので、万が一引渡しが遅れる可能性はあります。だからといって、引渡しの直前まで引越し業者の手配を怠っていると、最悪のシナリオ(引越し時期が遅れて家賃二重払い)になる恐れがありますので気をつけてくださいね。
現在の住まいの退去連絡(連絡時期に注意)
現在、賃貸物件(マンションやアパートなど)に住んでいる場合は、退去前に管理会社へ退去連絡をする必要があります。
退去の連絡先は住まれている物件によって変わってきますが、僕の場合はマンションを管理している管理会社に退去の連絡を入れるような流れとなっていました(住んでいる物件によっては、不動産屋さん_仲介業者に連絡するケースもあります)。
この連絡で気をつけておく必要があるのは、「退去の通知期限」です。
「退去の通知期限」とは、「退去して出ていく場合には、〇〇日前までに連絡してください」といった契約上の義務のことです。この期限は、賃貸借契約書や、契約時の重要事項説明書などに記載されていますので、必ずチェックしておきましょう。
この連絡を怠って期限を過ぎてしまうと、もう1ヶ月分の賃料が自動的に発生してしまうことになります(仮に住んでいなくても、です)。
僕の住んでいた賃貸マンション(積水のシャーメゾンだったのですが)は、「退去の1ヶ月前の月末まで」に必ず連絡しなければならないような契約でした。さらに、解約(退去)は、毎月、月末にしか認められず、仮に月の途中で退去したとしても1ヶ月分の家賃が丸々発生してしまう契約でした。もっと言えば、一度退去の連絡をしてしまうと、「やっぱり、やーめた。」という取り消しができないようでした。
大手の持っているマンションは、セキュリティや設備はしっかりしているので満足できますが、このあたりの事務手続は融通をきかせてくれないようです。。
このように、退去連絡の時期を忘れてしまうと、あと1ヶ月分の家賃を追加で支払わないといけないリスクがありますので注意が必要です。
現在の住まいの掃除/不要な家具の処分
引越し業者を確保し、引越し日程が決まれば、次は引越しに向けて不要品の処分と片付け・掃除をはじめていきましょう。
引越しの日は、あっという間に訪れますので余裕を持って準備することをオススメします。
不要な家具については、引越し前に処分しておいた方が良いと思います。なぜなら、大きな家具が増えるほど、引越し代金も高くなってしまうからです。
処分する予定の家具は、引越しの見積り時にも「引越しで新居に持っていかない」旨を伝えることで、荷物としてカウントされませんので、いらないものは引越し前の家で処分しておくことが楽です。
僕は、単に捨てるのはもったいないので、家具の買取業者に出張買取をお願いし、引き取ってもらうことにしました。あまり高くは買い取ってくれませんでしたが、ないよりは全然マシです(むしろ処分するのにお金を取られることもあるぐらいですので)。
子どもの学校/保育園の転校手続き
子どもがいるご家庭では、引越し前後の学校や保育園の転校手続きは早めに済ませておきましょう。人気の地域であれば、保育園の待機児童問題なども出てきますので、できる限り早く動く事が肝心です。
水道、電気、ガスの閉栓手続き
マンション等の賃貸物件に住まれている場合は、退去までに水道、電気、ガス等のライフラインの閉栓手続きをしておく必要があります。
水道と電気の閉栓・解約(もしくは引越し)手続きは、ネットか電話で完了しますが、ガスの閉栓手続きはオートロックマンションであれば閉栓の立会いが必要になります。
賃貸物件では退去立会いまでにこれらの手続きをしておいてください、と言われることもありますが、多くは「退去立会いの日までに」解約を完了するところまでは求められていないようです。
例えば、退去立会いが12月20日であれば、その日までに解約の連絡をしておけばOKということです(12月19日までに「12月末日までで解約する旨」を申し出ることでOK)。
郵便物の転送手続き
郵便物の転送手続き(引越しの手続き)は、必ずしておくことをオススメします。
案外、引越し直後は片付けに追われれて、各種住所変更をしている余裕がなかなかありません。その間も郵便物は旧住所に届いてしまいますので、「旧住所から新住所へ」の郵便物転送手続きを行っておきましょう。
この手続きは、郵便局窓口でも可能ですが、ネットでも行うことができます(e転居サービス)。
各種契約情報の住所変更(保険、クレカ、銀行、組合等)
引越しが終わったら各種契約情報の住所変更が必要になります。
時間があれば、引越し前に「住所変更をしなければならないもの」を洗い出しておきましょう。
一般的には、以下のようなものについては、住所変更が必要になります。
- 生命保険や車両保険
- クレジットカード
- 運転免許証
- 預金口座
- 証券取引口座
- インターネットでの契約サービス
- 生協
- 勤務先
- 職業団体や組合
退去立会い
引越し前には、当然ですが賃貸物件の退去立会いがあります。
土日は混み合っている場合も多く、特に引越しの繁忙期シーズン(年末、入学シーズン)直前の退去連絡になると希望の日程に合わせられない可能性もあるので注意しておきましょう。(比較的、平日のほうが空いている傾向にあります)
転出届の提出
引越し前の住所から引越し後の住所に移す必要がありますので、まずは引越し前の旧住所の市役所にて「転出届」を提出しましょう。
転入届の提出・マイナンバーの住所変更・児童手当等の切り替え・印鑑証明書の変更
引越しが無事に終わっても、することはたくさんあります。
まずは、市役所で転入届を出しましょう。
この際に、マイナンバーの住所変更や、児童手当・医療福祉給付金などの手続きも同時に行っておくと手間が省けます。
印鑑証明書は引っ越すと旧住所での登録は破棄されます。そのため、引越し先の住所地(市役所)で「再登録」の手続きを行う必要があります。
印鑑証明書は、自宅の登記をする際にも必要になりますので、あわせて行っておくことをオススメします。
自宅の登記手続き
引越しが終われば、購入先の新住所(所在地)で自宅の登記手続きを進めていくことになります。基本的には、司法書士の先生に任せておくのが一番楽です。司法書士の先生の指示に従って、「委任状」などを作成しておく必要があるか確認しておきましょう。
基本的には、ハウスメーカーや工務店と提携している司法書士の先生がおられるので、自身で懇意にしている司法書士がいない場合は、そちらでお願いすることになると思います。
火災保険・地震保険の加入
せっかく理想のマイホームが建っても、万が一、火事になってしまっては家もお金も台無しです。ローンも35年で数千万円組まれる人が多い中で、万が一、火事や大地震が起きて家が壊れてしまったら将来の暮らしが不安で仕方がありません。
マイホームを購入して引越したらすぐに火災保険・地震保険(地震保険は入らない方も中にはいるようですが)の加入を検討しましょう。
火災保険一括見積もり依頼サイト
運転免許証の住所変更
車を持たれている方は、運転免許証の住所変更が必要です。
住所変更は、以下のいずれかの場所で行うことができます。
- 管轄の警察署
- 管轄の運転免許更新センター
- 管轄の運転免許試験場
引越し後は、早めに運転免許証の住所を更新しておきましょう。
水道、電気、ガス、インターネットの開栓手続き(引越し後)
多くの場合、ハウスメーカーや工務店側で手配してくれていますが、念のため確認しておきましょう。
引越し後、口座引き落としやクレジットカード決済の手続きが完了するまでは請求書が送られてくるのでコンビニ等で支払うことになります。
引越し後は、クレジットカード払いなど、手軽でお得な方法に変更しておくことをオススメします。
犬(ペット)の登録変更
ペットを飼われている方も、住所変更が必要になるケースがあります。
例えば、犬を飼われている方であれば、役所の窓口や保健所で住所登録を変更する必要があるので忘れずに行っておきましょう。
勤務先での住所変更手続き
勤務先には、入社時に住所の届出をしているはずなので、引越し後は住所変更の手続きを速やかに行うようにしましょう。
通勤経路の変更による交通費支給の金額が変更されますし、健康保険証(健康保険組合)の登録内容も変更する必要があります。
近隣(隣保さん)への挨拶
引越しが終われば、片付けもそこそこにして、近隣のご自宅に挨拶に行っておきましょう。
特に注文住宅のような一戸建てを購入した場合は、次に引越しする機会が少ないと思うので、近隣付き合いは一生続いていく可能性もあります。スタートで悪い印象を持たれると後々やりづらい部分も出てきますので、近隣挨拶は早めに済ませておきましょう。
僕は、挨拶回りをするときに地元の有名なお菓子を梱包してもらって持参しました。
転居のお知らせについて連絡
最後に、ひと段落すれば、転居のお知らせハガキを知人や親戚に送りましょう。
最近は、LINEなどの連絡で済ませる方も多いかもしれませんが、手書きのメッセージが入ったハガキをもらうと案外嬉しいものです。特に手書きすることが減った時代にこそ温かみを感じることができるハズです。
僕の場合は年末付近の引越しとなったこともあり、年賀状に引越しの挨拶を付記してお知らせを送りました。
引越しはやることがたくさん。手続き漏れがないように!
家を買ってからの引越し手続きは、やることがたくさんあって非常に疲れることが多いです。1つずつ確認しながら、手続き漏れがないように効率よく進めていきましょう!